美容と健康のため、冬こそビタミンDを摂取しましょう

たるみ
こんにちは。
新さっぽろ駅・新札幌駅の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。
新さっぽろ駅・新札幌駅の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。
雪の札幌、冬至も近いですし日照時間がかなり短いです。
室内で過ごすことも多く、紫外線対策としては望ましいようにも思えるのですが…
美容に気を付けていらっしゃる人はビタミンDのことを忘れてはいけませんね。
ビタミンDは紫外線を浴びた皮膚が作るものですが、私も含めて紫外線対策をしている場合は足りていないことが多いです。
そもそも、冬の札幌で日に当たろうとは思えないですよね。
ビタミンDの必要量は1日に8.5μgと言われていますが、この量を日光浴によって作ろうとすると冬の札幌では300分必要と言われていますので(文献によってバラつきはありますが)、現実的には難しい数値です。
では、ビタミンDがどうして必要なのでしょう?
ビタミンDはカルシウムの合成に関係していて、骨量の維持に役立ちます。その他、免疫やアレルギーにも関係していることが分かってきています。
骨量維持というと骨粗しょう症対策を思い浮かべますが、実はたるみ対策でもあるんですね。
たるみは、皮膚表面だけの問題ではないんです。
特に更年期以降の女性は女性ホルモンが減ってくるため、骨量が減りやすくなります。
女性ホルモンのエストロゲンは、骨の維持にも役立っているからです。
骨量が低下しビタミンDも不足すると骨粗しょう症に繋がり、骨折から寝たきりのリスクが高くなります。
紫外線対策をしている人、特に女性ホルモンが減る年代の人は、肌だけではなく骨の対策にも目を向けましょう。
女性ホルモンやカルシウムを意識することが、骨の痩せを食い止めるためにできることです。
ビタミンDは鮭やキノコ類に多く含まれます。北海道だとちゃんちゃん焼きが有名ですね。鮭とキノコ類をアルミホイルで包んで焼いて食べます。

ただ、ビタミンDを含む食材の種類はそんなに多くないため、毎日継続して必要量を摂るのは難しいこともあります。
そんな時は、サプリメントも上手に使うといいですね。
(ビタミンDは脂に溶けるビタミンなので、厳密にはお味噌汁よりもソテーの方が吸収効率がいいです。)
骨の病気じゃない限りビタミンDの飲み薬を保険診療で出すことはまずありませんし、ビタミンDの塗り薬は皮膚科でも出しますが、あくまでも病気の治療目的です。
こういう記事を書くとサプリを大量に飲む人が出てくるのですが、ビタミンDは脂に溶けるビタミンで体に蓄積しますので、適量を毎日少しずつ摂取してくださいね。
血中のカルシウム濃度が急激に上がると腎臓に負担がかかりますし、食欲不振や嘔吐、最悪の場合は意識障害が出ることもあります。
美の一夜漬けは無理ですし、過ぎたるは及ばざるが如しでもあります。
地道にコツコツ、細く長くが美容皮膚科の基本です。
当院では、美容や健康を考えた医療機関専売サプリメントも取り揃えておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
当院と提携してご自宅でオンラインで買える専用カードもご用意しております。

札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
この記事へのコメントはありません。