膣ハイフ(デリケートゾーンの治療機器)を導入しました

体の健康

こんにちは。

札幌市厚別区新札幌の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。

このたび、膣トラブルの改善・膣のエイジングケアを目的とした機器であるYoni HIFU(ヨニハイフ)を北海道で初めて導入いたしました。

デリケートゾーンのことを最近は「フェムゾーン」といい、年齢を問わずご自身のプライベートパーツに意識を向ける女性が増えてきました。

当院は院長の私が女性医師であることから、保険診療でもデリケートゾーンの診察が多いですし、毛のケアをしたいとVIO脱毛のご希望も多いです。(記事の最後に関連記事を載せますので、ご興味ある方はご覧ください。)

VIO脱毛をするとデリケートゾーンのもともとの皮膚があらわになるため、今まで気づかなかったホクロやできものを診察してほしいというご要望もあります。

そんな中、デリケートゾーンのお悩みで多いのが乾燥・痒み・ゆるみです。

皮膚は一見正常なのですが自覚症状だけが続き、保険診療の外用薬でも症状が改善しない場合もあります。

主な原因として、①女性ホルモンであるエストロゲンの減少、②骨盤底筋群(骨盤の下側にある筋肉や靭帯からなる組織で、膀胱・膣・直腸を支えています)の衰えが挙げられます。

20-30代の女性ですと、出産後のゆるみが主な原因として多いです。くしゃみをすると尿が漏れる、お風呂に入るとお湯が中に入って後から漏れてきてしまうというお悩みが代表的です。

高齢出産や多胎出産(双子など)、児頭が大きかったなどがリスク因子として挙げられています。

今は35歳以上で出産する女性も珍しくないので、こうした症状にお悩みの女性も増えてきています。

45歳を過ぎた更年期以降の女性は、女性ホルモンの低下により①頻尿・尿漏れ・膀胱炎、②陰部の乾燥・かゆみ・痛み、③性交痛・性交後出血が起き、これらは近年になって閉経関連尿路生殖器症候群(GSM)と呼ばれるようになりました。

閉経後女性の約半数に何らかのGSM症状が認められるという統計もあり、人知れず悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。

女性ホルモンが減ってくるとおりものが減少しますし、デリケートゾーンの常在菌構成が変わってきます。これにより痒みや乾燥を感じやすくなりますし、性交痛は生活の質にも関係してきます。

私は皮膚科医ですが、更年期に関連する学会・勉強会に携わっていることもあり、以前よりデリケートゾーンのお悩みはよく耳にしていました。そのため、自分のクリニックを作る時にはデリケートゾーンのお悩みにも対応できるようにしたいと考えていたのです。

完全個室で遮音性の高い壁を採用したのも、こうしたお悩みを打ち明けていただきやすくするためです。

膣ハイフは、産婦人科の超音波検査のような細長い機器を膣内に挿入し、膣を1周して熱を加えていきます。

産婦人科の超音波と違い、膣の特定の深さ(主に粘膜~筋層)にのみ熱を加えますので、子宮や卵巣に熱が加わりダメージを及ぼすことはありません。

誤解のないようにお伝えしておきますが、膣のゆるみに対しては骨盤底筋トレーニングがありますし、更年期の諸症状に対してはホルモン補充療法(婦人科)があります。

膣ハイフだけですべてが解決するわけではありません。

骨盤底筋トレーニングはご自宅でできますので年齢を問わず取り組んでいただきたいのですが、なかなか上手くできない・続けられない・子育てに忙しくて自分のことが後回しになり忘れてしまう、ということもしばしばです。こうした際に膣ハイフを活用されるとよいと思います。

更年期症状に関してはホルモン補充療法をまずは考えていただき、それをサポートする形で膣ハイフを取り入れていただくことをおすすめしますが、ホルモン補充療法自体がまだ認知度が低く「乳がんになる」などの誤解が十分に払拭されていない面があります。(間違ったデータ解釈が広がってしまい、婦人科の先生方の間でも根強い誤解が残っているそうです。)

また、ホルモン補充療法を積極的に行っている婦人科が近くに見つからないという課題もありますし、持病の関係でホルモン補充療法を受けられない場合もあります。

膣ハイフの方がむしろ認知度が高まっている現状ですが、骨盤底筋トレーニングだけでは限界がある・何らかの理由でホルモン補充療法が難しい、デリケートゾーンのお悩みをいち早く改善させたい、といった方に受けていただきたい施術です。

1回でも効果は感じられますが、症状がひどい方は2種類のカートリッジを使用します(下記のダブルの価格です)。効果は半年から1年持続しますので、最短治療間隔は6か月です。

当院でVIO脱毛を受けられる方向けのセット価格もありますので、デリケートゾーンをトータルでケアすることが可能です。

価格は以下の通りです。

【膣ハイフ(Yoni HIFU)】 別途、初診料・再診料がかかります。

シングル(カートリッジ1種類 3.0mmのみ) 1回 44,000円 

ダブル(カートリッジ2種類 3.0mmと4.5mm) 1回 66,000円

 

【注意点】

・生理中・妊娠中は治療を受けられません。

・外陰部に感染症(活動性のヘルペス病変など)がある方は、保険診療にて治療してからの施術になります。

・痛み:1週間程度続く場合があります

・腫れ・むくみ:1週間程度感じる場合があります

・違和感:下腹部に1週間程度感じる場合があります

・膣のゆるみ:一時的に尿漏れや水が入る場合がありますが自然と治まってきます

・おりもの:代謝の高まりにより1週間ほどおりものが増えることがあります

・シャワーやご自宅での入浴は当日から可能です。大衆浴場やプールは施術後7日目から可能です

・飲酒や喫煙は翌日から可能です

・性交渉およびタンポンは翌日から可能ですが、痛みや違和感がある場合は1週間お控えください

・ミレーナ(子宮内に装着する避妊具)挿入中の方も施術可能です。

膣ハイフの施術をご希望の方は、1年以内の子宮頸がん検診結果をお持ちいただき、問題がないことを確認させていただきます。

施術をご希望の方は、ホームページより美容皮膚科のWEBカウンセリング予約をご利用ください。(当日の施術もご希望の方は、お手数ですが、お電話にてご相談ください。011-807-0178)

【関連記事(VIO脱毛について)】 40代からのVIO脱毛 

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