トコエル取り扱い開始のお知らせ

ニキビ
こんにちは。札幌市厚別区新札幌の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。
エクオールサプリメント「エクエル」の大塚製薬さんから、新しいサプリメントが出ました。
その名も「トコエル」です。エクオール・ビタミンE・カルシウムが配合されたサプリメントです。
「トコ」というのは、ビタミンEの一種であるトコフェロールが含まれているからだそうです。
それぞれの成分について解説していきます。
エクオール
エクオールは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
更年期症状をサポートするエクエルは1日4粒でエクオール10mg摂取を推奨していますが、トコエルは1日3粒でエクオール2mg、大豆イソフラボン1.3mgを含んでいます。
更年期予防としては、エクオール2mgで十分というデータがあります。
トコエルは「月経前の7日間」をターゲットとしており(それ以外の日も飲めますが)、月単位で変化するエストロゲンに注目している製品です。
エストロゲンは、排卵前に多く分泌され、生理が近づくにつれ分泌が減っていきます。
女性ホルモンのプロゲステロンも1か月単位で波があり、生理前には急激に分泌量が低下します。
この女性ホルモンの変動が、PMS(月経前症候群)の原因の1つとされています。
生理前に気持ちが不安定になり、イライラしたり、落ち込んだり、肌荒れ、むくみ、頭痛や腹痛…などという症状が出てくるわけですね。
エクオールサプリメントを飲むことでPMSが和らぐというケースが報告されています。
エクオールは大豆製品が代謝されて作られるものですが、大豆製品を食べて腸内でエクオールを作れる日本人女性は2人に1人、特に若い女性では2割程度という報告がありますので、サプリメントをうまく活用されるといいと思います。
(ご自分でエクオールが作れるかどうかは、市販の検査キット「ソイチェック」で調べることができます。)
ビタミンE
一般的なビタミンEはα(アルファ)-トコフェロールですが、トコエルに含まれているのはγ(ガンマ)-トコフェロールとγ-トコトリエノールです。
この2つの成分はむくみを緩和させます。生理前になるとむくむ、ピアスや指輪が入りづらい、頭痛が出やすいという方は多いですよね。
むくみとイライラは相関するというデータがあり、ビタミンEが回りまわって生理前の心身の不調にもアプローチするのではないかと言われています。
カルシウム
日本人女性のカルシウム摂取量は、推奨量に対し、200-250㎎不足しています。
カルシウムはPMS症状と関与していると言われており、積極的に摂取したい栄養素です。
このように、トコエルは女性の体に役立つ成分を集めたサプリメントです。
エクオールとビタミンEとカルシウムが1つのパッケージに入っており、実物大はこんな感じです。

エクエルとトコエルの違い
エクエルはエクオールに特化したサプリメントで、「40歳前後からのホル活=女性ホルモンの力を高める活動」に主軸をおいていますが、トコエルは様々な成分を配合し「月経前の女性の変化をやさしくサポートします」とのコンセプトなので、10代から取り入れていただきやすい製品になっていると思います。
20~40代の女性に不足しがちなカルシウムも摂れるところが、エクオール単体サプリメントであるエクエルとの違いです。
実際、皮膚科診療をしていますと、「生理前になるとニキビが増える」「生理前に甘いものが食べたくなってしまう」「生理前にイライラしてニキビを潰してしまった」などのお声も聞きます。
こういったケースに対し、塗り薬だけでなく漢方からもアプローチをしたり、スキンケアやメイクの指導などもしておりますが、ニキビの場合は体の外側からだけでなく内側からの問題も大きく関わっていると感じます。
トコエルでニキビを改善させるという客観的データはまだありませんが、エクオール単体のデータによれば生理前のニキビや肌荒れが少ないという報告があります。
生理前にニキビが悪くなってしまうという方は試してみてもよいと思います。
7日分で売られていますので、気軽に始めていただきやすいですね。1,296円(税込)です。
生理前の症状にお悩みの方、診察なしでも買えますのでスタッフまでお声かけください。
PMSのパンフレットも合わせてお持ち帰りくださいね。


札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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