スキンケア・化粧品の替え時はいつ?女性ホルモンと肌の調子の関係
女性ホルモンというと、生理周期や妊娠のイメージが強いですね。
実は、女性ホルモンと肌の状態は密接に関わっています。
女性ホルモンは2種類
ご存じの方も多いですが、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあります。
1か月の中で、周期的に分泌量が変わっていきます。
(「病気が見える」婦人科・乳腺外科 2012年より一部改変)
エストロゲンは排卵直前に分泌量が増加し、角層の水分保持や真皮のコラーゲン増加に関わります。
一方、プロゲステロンは排卵後~生理前に分泌が増加し、皮脂の分泌を促進します。
ちなみに、妊娠中はプロゲステロンが分泌され続けますが、このこととシミには深い関係があります。
スキンケアを変えるなら、排卵日あたりがいい?
排卵前から増えたエストロゲンが角層の水分を保持し、コラーゲンを増やすので、この時期は肌の調子が良いことが多いです。
一方、生理前は便秘になりやすかったり皮脂の分泌が増えたりしてニキビができやすく、肌が敏感な時期です。
肌も、1か月を通して周期があるんですね。
今までやってきたスキンケア、変えてみようかな…
化粧品、変えてみようかな…
そういう時は、ホルモンの影響で角質の水分量が多い(=乾燥に強い)排卵日前後からスタートしてみるのも1つの手ですね。
生理前は肌が敏感でかぶれを起こしやすい時期ですので、肌が弱い方は髪のカラーリングも避けたほうが安心です。
生理前にむくむ女性は、新しいピアス、太いピアスを着ける時期をずらしましょう。
(ピアスのトラブルシューティングはこちらの記事をご覧下さい。)
生物として子孫繁栄を考えれば、排卵日あたりに肌の調子が良いというのは理にかなっていますよね。
一番魅力的に見せたい時ですから…
女性ホルモンを味方につけて、上手に過ごしていきたいですね。
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札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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