【職業別・肌質別】パウダリーファンデーションとBBクリームの選び方
日焼け止めの効果を維持するには、2-3時間ごとに塗り直すことが必要です。
お化粧直しも兼ねて上手に塗り直せたらいいですよね。
使い心地の好みはひとまず置いておいて、職業(シチュエーション)や肌質という観点から、顔の日焼け止めについて選び方のポイントをお伝えします。
(この記事ではBBクリーム=ファンデーションの機能も備えた色付き日焼け止め、CCクリーム=色付き日焼け止め化粧下地として書いていきます。)
①外勤が多い方はBBクリーム・CCクリームがおすすめ
外勤、外回りが多い方はBBクリームやCCクリームがお勧めです。
外に出ることの多い方は、2-3時間ごとの日焼け止めの塗り直しを特に意識しないといけませんね。
パウダリータイプだと顔に塗った量がはっきりわからないんです。
そして、どうしても薄づきに仕上げてしまいがちです。
商品に記載されている通りの効果が出せないこともあるんですね。
クリームタイプの日焼け止めなら、塗る量を把握できますよね。
パール2個分がお顔全体の目安です。
(私のように手のひら全体に伸ばしてから押さえるように塗る場合は3個分あるといいです。)
塗るときは、こすらないようにそっと伸ばしましょう。
一方、ランチの時しか外に出ない内勤の方はパウダリーでも良いと思います。
お化粧直し(日焼け止め塗り直し)は、ランチで外に出る前にしましょうね。
②肌が弱い方・敏感肌の方はパウダリーファンデーションがおすすめ
日焼け止めの成分には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤は刺激が強いものもありかぶれを起こしやすいため、敏感肌の方には負担が大きくなりがちです。
吸収剤フリー・ノンケミカルと書かれた製品は紫外線散乱剤のみでできているんですね。
ちなみに、これは私が使っているビューティフルスキンというファンデーションと日焼け止めパウダーです。
ビューティフルスキンのパウダリーファンデーション、日焼け止めパウダー、UVミルクは吸収剤フリー・界面活性剤フリーで肌に優しいですし、石けんで落とせます。
実はBBクリームは吸収剤フリーで作ることが技術的に難しいそうで、私の知る限り、吸収剤フリーのBBクリームは見たことがないんですよね。
(CCクリームでは一部あります。)
敏感肌の方は吸収剤フリーの方が負担が少ないため、BBクリームよりもビューティフルスキンのような製品の方が向いています。
③小じわ・乾燥が目立つ方はBBクリーム?(裏ワザ)
特に肌トラブルがなくどちらでも使えるという方のために、BBクリームの裏ワザをお伝えしておきますね。
BBクリーム、時間がたつと小じわに入ってそこだけ線状に目立つことがあります。
(いわゆる「よれ」の状態ですね。)
また、皮膚科からの塗り薬でシミや小じわの治療をしている場合、目元・口元などが乾燥したり、皮むけが目立つこともあります。
そんな時は、部分的に濃い方の色を使うと目立ちにくいです。
BBクリームの多くは2色以上の展開があります。
普段は明るい色を使っている方も、小じわや乾燥の目立つところは濃い方の色で仕上げるとうまく行くと思います。
(これはあくまでも個人的な体験談なので、「プロの技」はメイクの専門家にお任せします。)
ただ、もともと乾燥肌の方は石けんで落ちるファンデーションを選んだ方がいいですし、スキンケアそのものを見直した方が早いです。
ご自身の生活スタイルや肌質に合わせて上手に日焼け止めの塗り直しをして下さいね。
札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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