知らなかったら無防備な肌に!日焼け止めの正しい知識と使い方

シミ

3月末といえば札幌ではまだ雪が降り、関東では桜が咲き始める地方もありますが、紫外線はこの時期から強くなってくることをご存じですか?

紫外線対策は、本格的に暑くなる前から始めることが肝心です。

まずは気象庁のデータをご覧下さい。(ホームページから引用しています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い点が2018年の観測値です。

緯度によっても変わりますが、3月末から4月初めになると、紫外線の強さ(UVインデックス)がオレンジ色の「強い」に近づいてくることがわかります。

この時期、気温がそこまで高くないため紫外線対策を油断してしまう方が多く、「うっかり日焼け」が多い季節なんです。

肌がジリジリと焦げ付く感じを紫外線と勘違いする方もいますが、あれは赤外線波長の光ですので目安になりません。

ジリジリを感じる前から紫外線対策をすることが大切なんですね。

では、あなたは正しく日焼け止めを選べていますか?

 

■SPF数値の読み方

主にシミの原因になる紫外線B波(UVB)を防ぐ指標となるSPF、数値が高ければいいわけでもないんです。

SPF15はUVBの93%、SPF30はUVBの97%、SPF50はUVBの98%、SPF100はUVBの99%をカットします。

SPF30はSPF15の2倍だと思っている方がとても多いのですが、違うんですよね。

海外ではSPF90なども売っていますが、SPF50を超えたものはちょっとした精度の狂いで簡単にSPF計測結果が変わってしまいます。

またSPFの数値を大きく出すために成分を大量に入れていて、肌への負担が大きいです。

SPF30以上では効果がほとんど変わらないため、消費者への誤解を避けるために表記を改めるようアメリカでは勧告が出ています。

(そして海外製のものは刺激が強いので、敏感肌の方は現地調達せず、必ず国内で日焼け止めを買ってからお出かけ下さいね。)

日常使いではSPF15~30で十分です。

何が何でもSPF50+でないと!というのは、よくある間違いです。

SPF50+製品は添加物が多い場合もあり、敏感肌の方が使い続けると肌荒れの原因になることも。

例えば札幌の冬にSPF50+のウォータープルーフはいらないですよね。

季節や状況に応じて、上手に使い分けることが大切です。

スキューバダイビングなどで水に入る方は、単なるウォータープルーフではなく、「耐水テスト○○分」と書いたものを選びましょう。

そしてそういった強い日焼け止めを日常使いすると肌が荒れやすいので気を付けましょう。

*皮膚の奥深くまで入っていきシミ・シワ・たるみのもととなる紫外線A波(UVA)の指標はPAですが、これは概ねSPFの数値と相関しています。

(次ページに続きます)

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