夏によくある湿布かぶれ~腰の湿布を肩や手足に貼る時はご注意を

一般皮膚科

こんにちは。
新さっぽろ駅・新札幌駅の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。

札幌も暑い日が増えてきますね。
 
この時期から夏にかけて増えてくる皮膚病として、湿布によるかぶれがあります。
 
かぶれの中でも特殊なもので、光によって引き起こされるかぶれです。
 
湿布を貼った皮膚に成分が残り、湿布をはがした後に日光が当たると反応して、皮膚に炎症を起こします。
 
ケトプロフェンを含むもの(モーラステープ®など)が代表的です。
 
外来で「もしかしてモーラステープでしたか?」とお聞きすると、「そうです、それです!」とおっしゃる方がほとんどです。
 
この湿布は、日の当たらない場所(腰など)に貼るように処方されていることが多いです。
 
でも、湿布が余ると他の場所にも使ってしまうというのは、患者様の立場からするとよくあることなんじゃないかと思います。
 
肩や手首・足首など湿布を貼った部分に日差しを受けて、湿布の形に四角形の激しい皮膚炎が出て皮膚科を受診される方が例年多いです。
 
この皮膚炎で注意が必要なのは、湿布に含まれる成分が皮膚に長期間残り、湿布を使わなくなってしばらく経っても症状が起こりうるということです。
 
少なくても1か月くらいは、湿布を貼っていた場所の直射日光を避けることが大切です。
 
1年くらい皮膚に成分が残る方もいるそうなので、野外で強い紫外線に当たると再発することもあります。
 
去年湿布を使ったことを忘れてしまっている方もいらっしゃると思いますが、そういえば貼ったかも…と思い当たる方、貼った場所が日差しが当たらないよう工夫することが大切です。
 
久々に庭の草むしりをした、ランニングをした、などで肩こりや筋肉痛が出た方、家にある湿布を使う前に確認してみてくださいね。
 
夏は皮膚病が増える季節ですので、お困りごとがありましたら厚別区新札幌にある「さとこ皮膚科・美容クリニック」までご相談ください。
 

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