【美容皮膚科】いちご鼻を治したい!自己流ケアで悪化させないで
こんにちは。
新さっぽろ駅・新札幌駅の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。
お鼻の黒ずみ、気になりませんか?
お顔のパーツのなかでも、中心にあるだけに目立ちやすくお悩みも多いのが、鼻です。
とくに、毛穴の黒ずみがいちごの種のように見える「いちご鼻」に関するご相談が増えています。
これから紫外線が強くなり、汗をかきやすい季節になります。
汗をかくと皮脂汚れがたまりやすい状態になり、毛穴が開がります。
また、紫外線による肌ダメージはターンオーバーを乱し、毛穴つまりを加速させます。
ターンオーバーが乱れて溜まった皮脂が角栓となり、酸化して黒ずみとなっていきます。
そして、顔の局所温度が1℃上がると、顔全体の皮脂分泌が10%増加するというデータがあります。
Hua W, Zuo Y, Wan R, Xiong L, Tang J, Zou L, Shu X, and Li L. 2020. “Short-term skin reactions following use of N95 respirators and medical masks.” Contact Dermatitis 83, no. 2: 115-121. Accessed June 8, 2020. doi: 10.1111/cod.13601.
マスクで覆われた部分の皮膚温が上がるだけで、顔全体の皮脂分泌が多くなるということです。
夏は過剰な皮脂分泌によって毛穴が目立ちやすくなり、黒ずみに繋がっていきます。
ちょっと待って!そのセルフケアは間違っていませんか?
いちご鼻が気になっても、ゴシゴシと力を入れて洗ったり、指でつまんで角栓を取ろうとしたりするのはやめましょう。
市販されている毛穴シートも、毛穴の奥の汚れを取り除くことはできず、かえって肌を傷つけて、毛穴をひろげてしまう可能性があります。
間違ったセルフケアは、いちご鼻を改善するどころか、悪化させてしまうのです。
大切なのは、いちご鼻になる原因にしっかりとアプローチすることですので、お一人で悩まずに美容皮膚科にご相談ください。
毛穴つまりタイプのいちご鼻にはケミカルピーリング治療
角栓が酸化して黒ずんでいる場合は、ケミカルピーリング治療で症状を改善させます。
角栓は、古い角質や皮脂が毛穴につまったもので、紫外線などの影響を受けて酸化します。
とくに、額から鼻にかけての「Tゾーン」は皮脂分泌が活発なので、丁寧なスキンケアを心がけましょう。
このタイプのいちご鼻は、角栓で表面がデコボコしていて、触るとザラザラしているのが特徴です。
ケミカルピーリングでは、薬剤を皮膚に塗ることで、肌の古い角質を取り除き、皮膚の新陳代謝を促します。
毛穴の開きや黒ずみが改善されて、透明感のある肌を取り戻します。
ピーリング作用のある薬剤としてトレチノインの外用もあります。妊娠・授乳中は使えませんが、自宅で1日1回外用していただくことで毛穴や小じわ・シミの改善が可能です。
ホームケア用としてピーリング石けんもございます。
このタイプのいちご鼻でお悩みの方は、角質ケアの記事でも解説していますのでご覧ください。
メラニンタイプのいちご鼻にはレーザー治療
毛穴まわりのメラニン色素が沈着して黒くなっている場合は、レーザー治療が有効です。
紫外線によって生成されたメラニン色素が、毛穴を囲むようにリング状に沈着し、黒ずんで見えます。
紫外線以外にも、皮膚の摩擦なども色素沈着の原因になるのでスキンケアにも気を付けましょう。
当院で導入している「PicoWay(ピコウェイ)」は、わずか1兆分の1秒という短い照射時間でメラニン色素を破壊できます。
患者さまの肌の状態に合わせて、照射モードを変えながら毛穴を引き締め、肌の弾力を取り戻します。
特にピコフラクショナルを併用した施術では、毛穴の黒ずみへの効果が高いです。
【ピコトリプル(スポット+トーニング+フラクショナル1種類) 月1回で2回治療】
【ピコトリプル(スポット+トーニング+フラクショナル1種類) 月1回で5回治療】
上記2例の方とも顔全体のピコトリプルですが、フラクショナルのハンドピースの種類が異なります。(他のお悩みも総合してどちらを選ぶかが決まります。)
【治療費】
初診料3,300円 再診料1,100円
画像診断 初回のみ2,200円 経過時の撮影は無料です。
★ピコトリプル(スポット+トーニング+フラクショナル1種類)
全顔1回44,000円 5回176,000円(35,200円/回)
半顔1回33,000円 5回132,000円(26,400円/回)
※半顔は頬と鼻です。
毛が目立つタイプのいちご鼻には脱毛レーザー治療
毛穴の黒ずみが目立つと思っていても、実際には毛そのものが目立って黒く見えている場合があります。
その場合は脱毛レーザー(レーザーフェイシャル)を照射します。
脱毛だけでなく毛穴の引き締めや黒ずみ治療も可能です。(ピコレーザーでは脱毛はできません。)
脱毛も兼ねる場合は約6週間ごとにレーザーを照射します。回数は人によりますが、顔の場合6回以上は必要なことが多いです。
お悩みの多い毛穴の治療には、患者さまお一人お一人に合わせて行うことが大切です。
生活習慣にも影響を受けやすいので、食生活や睡眠時間に気を付けてストレスの少ない生活を心がけましょう。
新札幌の「さとこ皮膚科・美容クリニック」では、幅広いメニューで、肌全体をきれいに整えますので、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。
札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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