【美容皮膚科】角質ケアってどういうこと?~間違ったケアで肌荒れを起こさないために~
こんにちは。
新さっぽろ駅・新札幌駅の皮膚科・美容皮膚科「さとこ皮膚科・美容クリニック」です。
「最近、お化粧ののりが悪くなってきた」「なんとなく、肌がくすんでいるような……」
このような肌の変化は、角質がたまってきたサインかもしれません。
角質は、放っておいても、間違ったケアをしても肌トラブルの原因になりますから、適切なケアを行い、肌の調子を整えることにつなげましょう。
角質には、バリア機能と潤いを保つ働きがあります
角質とは、皮膚の一番外側を覆う細胞のこと。
外から受けるさまざまな刺激から身体を守ったり、肌の水分を保ったりしてくれています。
角質になる細胞は、皮膚の一番内側にある「基底層」で生まれ、分裂しながら働きや形を変え、時間とともに皮膚の外側へと押し上げられます。
一番外側の「角質層」まで押し上げられた角質は、やがて垢になり剝がれ落ちます。
この流れを肌のターンオーバーといい、肌の調子はターンオーバーによって保たれているのです。
古い角質がたまると、肌トラブルの原因に!?
ターンオーバーの周期は28日と言われることが多いですが、年齢とともに日数がかかるようになり、42~56日ほどとなります。
垢になって剝がれ落ちるはずの角質ですが、寝不足・ストレス・便秘・冷え症・疲労・紫外線などで肌のターンオーバーが乱れると、肌の表面にたまります。
そして、表面にたまった古い角質がほかの条件と重なり、肌トラブルを引き起こす可能性を高めるのです。
はじめに感じる肌のザラつきやくすみは、古い角質に乾燥や皮脂汚れが重なることで起こります。
そのまま放っておくと毛穴の開きが目立つようになり、やがて毛穴の詰りや黒ずみなどのトラブルへと進行します。
さらに、トラブルになった部分に炎症が起こり、にきびとして現れるケースも。
にきびは、症状によっては治りにくくなったり、跡になったりする場合もありますから、古い角質を残さないようにすることが大切です。
適切な角質ケア・生活習慣・紫外線対策で、肌の調子を整えましょう
誤ったスキンケアは、かえって肌を傷めてしまいます。
「古い角質を取り除きたいから」と、ゴシゴシとこすりながら洗顔をすると、強い刺激で毛穴が傷ついたり、シミ・くすみの元になったりします。
また、過剰に角質ケアをすると肌のバリア機能が弱まり、肌理がなくなった「ビニール肌」になってしまうため注意が必要です。自宅での角質ケアは週に1-2回が目安です。
ピーリングは、肌に残った古い角質を柔らかくしながら取り除くことができます。
施術だけでなく、ピーリング石けんなどのアイテムでマイルドに角質ケアをすることも可能です。
当院には2種類のピーリング石けんがあり、泡タイプはメイクも落とせるタイプです。顔はもちろん、背中の毛穴詰まりなど、幅広くお使いいただけます。
プラスリストア クレンジングソープ泡ピールケア 200mL 3,960円 メイクも落とせる洗顔フォームです。
セルニュープラス ピーリングソープ 90g 2,420円
★当院の製品の詳細はこちらもご覧ください。コスメ・サプリはこちら
スクラブは、スクラブ剤に含まれている小さな粒が角質を取り除く役目をしてくれますが、小さな粒で肌をこするため肌への負担がかかりやすいアイテムです。特に、にきびの時には毛穴を傷つけてしまいますので使用を避けましょう。
当院のケミカルピーリングは、化学薬品であるピーリング剤を肌にしっかり浸透させ、毛穴の開きや黒ずみを改善しながら、透明感のある肌へ導く施術です。月1回、6-12回の施術が目安です。(全顔 1回 6,875円 / 5回 27,500円)
角質ケアだけでなく、シミ・小じわなどの改善も可能です。
シミ治療というとカサブタを作ったり赤みや皮むけを起こさせたりする治療が多いですが、ケミカルピーリングは施術後の反応がないため人から分かりづらく、少しずつ肌の状態をよくしたい方にお勧めしております。
次に生活習慣ですが、睡眠や食事に注意が必要です。寝不足はターンオーバーの乱れを招きます。
入眠後約3時間で成長ホルモンの分泌が高まり、寝ている間に新陳代謝が高まりますが、寝不足になると十分に新陳代謝が行われないため肌荒れを起こしやすくなります。
また、夜更かしや糖質・脂質の多い食事は皮脂の分泌が高まりにきびに繋がりますので気を付けましょう。
栄養素でターンオーバーの正常化に大切なのは、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB群です。赤身のお肉・お魚、卵、納豆などに含まれます。
ビタミンがよいからと野菜ばかり食べる方もいますが、皮膚の原料になるたんぱく質も摂ることが大切です。
糖質やアルコールは代謝の段階でビタミンB群を消費しますので控えめにしましょう。
意外に思われるかもしれませんが、便秘もターンオーバーの乱れに繋がりますしにきびの原因にもなります。
食物線維や水分摂取などももちろん大切ですが、当院では便秘に対して漢方を用いることでにきびの改善にも役立てています。
最後に、紫外線対策です。紫外線を浴びると肌がダメージを受けてターンオーバーが乱れます。
日焼け止めは季節や用途に合わせて上手に使い分け、塗り直しをすることが大切です。
こちらの記事で紫外線対策についてまとめていますので、どうぞご覧ください。
角質ケア・ターンオーバーの正常化は、美容面だけでなく肌のバリアを保つためにも必要です。
肌のザラつきやくすみが気になったら、厚別区にある「さとこ皮膚科・美容クリニック」に、お気軽にご相談ください。
札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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