「鼻のシワが気になります」の2パターン

シワ

「鼻のシワが気になります」というお悩みで来た患者様がいるのですが、表情を作っていただくと眉間のシワと一緒にシワが入るんですね。

顔をしかめた時にできるタイプです。

 

眉間のシワはというと、前髪で隠れていてご本人は気付いていなかったんです。

私が「眉間と一緒に治療した方がいいですね」とお伝えすると「あ、ホントだ!」と前髪をかきあげながら何度も鏡を見ていらっしゃいました。

(ちなみに、眉間のシワも結構目立ち始めていました。前髪で隠れていたので、ご本人の意識にはなかったんですけどね。)

この鼻のシワ、いろんな形がありますよね。

こんな風に斜めに入るタイプもあります。

 
しかめ面の要素もありますが、目をギュッとつぶった時にもできるんです。
 

一方、顔をしかめた時ではなく笑った時に鼻のシワができる人もいます。

若い頃はチャーミングで可愛いですよね。

顔をくしゃっとしている感じで、本当に楽しそうな感じが伝わる笑顔だと思います。

ただ、これがシワとして固定化してくると、印象が変わってきます。

笑った時に鼻にシワが入る人は、目尻と一緒に治療します。(目尻のシワは残したい、という場合は別ですが)

表情に伴うシワはボトックスの注射が適応なんですが、真顔の時にも刻まれてしまうとボトックスだけでは厳しい場合もあります。

↑この写真、何回か載せていますね。極端な例ではありますが…

表情を作る筋肉(表情筋)は皮膚とくっついているため、表情を作るたびに同じ部分の皮膚が折りたたまれます。

若い頃は皮膚に弾力があるため真顔になるとシワは消えますが、年齢とともに皮膚の弾力が落ち、また表情を作る回数が増えるので、だんだんとシワが目立ってくるのです。

シワが進行して完全に折りたたみクセが付いてしまうと、真顔の時にも表情のシワが刻まれたままになり、上記写真のようになるんですね。

シワは気になり始めたら治療しましょう、刻まれる前に治療しましょうとお伝えしているのはそのためです。

シワのもととなる表情筋にボトックスを注射することで筋肉の動きを弱め、皮膚が動かないようにするわけです。

一度注射すると、効果は4-6か月間持続します。

この表情筋ですが、人によってクセや特徴があります。

私は鼻にシワが入らないタイプですが、次女は笑顔の時に思いっきり入ります。

次女が私くらいの年齢になったら、ボトックスをしてあげようと思います。(私、生きてるかな…?笑)

表情筋は互いに繋がっていて、シーソーのようにバランスをとりながら表情を作っています。

その筋肉の発達具合や走行には個人差があるので、眉間と連動する人、目尻と連動する人、全く連動しない人、それぞれなんですね。

顔の筋肉って面白くて、どこかの動きをボトックスで弱めると、他の筋肉の働きが相対的に強くなって、結果的にリフトアップにも繋がったりするんです。

シワを止めるだけではない、応用編ですね。

鼻のシワが気になるという場合、他の部分のシワも一緒に入っている可能性が高いです。

今日の記事を参考に、見てみてくださいね。

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