シワ・たるみの原因別改善法と、日常生活で気を付けたいこと

一口にシワといっても、様々な原因があり、治療も異なってきます。
ご自分で対策できるのは、①ですね。
スキンケアに気を付けて乾燥肌を改善させること、食べ物やサプリメントの力を借りてエストロゲンを味方につけること、が大切です。
エストロゲンに似た働きをするエクオールのサプリメントを上手に活用するといいですね。
そのうえで、美容医療も取り入れると良いと思います。
②~④は、原因のメカニズム上、医療の介入が必要となってきます。
化粧品でシワ対策と謳っているものは、乾燥による小じわをターゲットとしています。
それ以外の大きなシワには、残念ながら効果がないんですよね。
「シワが増えてきて…」というあなたも、シワの種類や対策がわかればあれこれと悩まずに済みます。
②の表情ジワを予防するためには筋肉を動かさないことにつきるのですが、普段の表情のクセやちょっとした習慣に気を付けることが大切です。
案外多いのは、近視の方が裸眼でパソコンなどを見ている時。
無意識にしかめ面をしていて、眉間にシワが寄っていることが多いです。
画面に集中していると、表情に意識が向かないんですよね。
近視が軽い方は、目を細めたり頑張れば何とか見えてしまうこともあってメガネをかけずに作業してしまうのが良くないんですよね。
難しい本を読んでいる時に、気持ちが入ってしまって眉間にシワが寄っている方もいます。
それと、スマホを見ている時に顔をしかめている方が結構多いので要注意です。
額のシワに関しては、目を見開くクセがある方(私もです)。
もともと視力が良かった方は40歳過ぎから老眼に悩まされるようになりますが、ピントを合わせる時にしかめっ面や眉毛を上げる仕草をする方が多く、無意識のうちに眉間や額にシワが寄っています。
年齢を重ねると瞼が下がってきて、それを補うために額にシワを寄せて目を開ける方も多いのですが、そうではなくて単純にクセになっている方は、ちょっと意識してみるといいかもしれませんね。
こういった「ありがちなパターン」を知り、それが将来的なシワに繋がると気付ければ、普段から気を付けることができますよね。
同じように考えると、目尻のシワの予防は笑わないことになってしまいますが…
以前テレビで、「シワを作りたくないから一切表情を作らない」というお人形さんみたいな海外の女性を見ましたが、そういう人生って寂しくないのかな…と思ったのを覚えています。
「目尻のシワは、いっぱい笑った証拠」という言葉は、表情シワに関して言えば当たっています。
無意識な表情のクセに気を付けて、いっぱい笑いながら、必要に応じてボトックス®治療を受けたらいいのではと個人的には考えています。
ボトックス®を受けると鉄仮面のようになるのでは…と心配される方も多いのですが、実際の治療ではご本人の表情を見ながら自然になるように調節しますので、大丈夫です。
表情のシワ以外にも、歯ぎしりがひどい方、エラに悩む方などボトックス®治療にはいろいろな使い方があります。
シワに悩む方は、ご自身でできる対策と治療が必要なものを見分けることが大切です。
表情ジワで悩む方は、早めに対策を始めましょう。
ちなみに、ボトックス®治療をする場合、治療後2回月経が来るまでは避妊する必要があります。
妊活中の方、ご注意下さい!
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札幌市の皮膚科専門医・美容皮膚科医です。2022年7月に札幌市厚別区新札幌にて「さとこ皮膚科・美容クリニック」を開院しました。
私自身が体質的な敏感肌に悩み、普段のスキンケアを見直すことで肌のトラブルを減らせると痛感しています。
忙しい外来では伝えきれないたくさんのことを、記事を通してお届けしたいと思っています。
スキンケアのよくある間違いについて医学的な視点でお伝えしているほか、敷居が高いと思われがちな美容皮膚科治療についても皮膚科専門医として発信していきます。
2006年札幌医科大学卒業
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/美容皮膚科・レーザー指導専門医
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