口唇ヘルペス、ムズムズした段階で皮膚科へ!新しい飲み薬の飲み方も

一般皮膚科

口唇ヘルペスをお持ちの方は多いと思います。

きっかけとして疲れやストレス、インフルエンザや風邪が有名ですが、意外に多いのが紫外線です。

行楽シーズンや運動会シーズン、一日中外にいたりするとヘルペスが出てくる方がいます。

紫外線は皮膚の免疫を落としてしまうので(逆にこれを利用した紫外線治療というのも皮膚科では行います)、疲れも合わさってヘルペスが出やすくなるんですね。

美容目的で顔のレーザー治療(シミ・脱毛など)を受けた後に口唇ヘルペスが出ることもあります。

運動会といえば、当日場所取りのために早起きしたり(今は事前にくじを引かせる学校もあるようですね)、お弁当を作ったり、応援したり、写真を撮るのに奔走したり・・・

疲れることがいっぱいありますよね。

何度も繰り返している方ならムズムズピリピリしてくる独特の感覚、おわかりだと思います。

ヘルペスウイルスは一生体に住みつくものなので、完全に追い出すことはできません。

普段は免疫力で抑え込むことになりますが、それができなくなった時に繰り返しヘルペスを発症します。

飲み薬は「ウイルスの増殖を抑えるもの」なので(ゼロにするものではない)、できれば水ぶくれが出てから48時間以内に飲み薬を開始することが望ましいです。

ただ、仕事が忙しかったりタイミングが合わずに、皮膚科へ行けないままこじれてしまう方も…

今までと違い、ヘルペスの前触れのムズムズが出たら6時間以内に飲むという新しい処方の仕方ができるようになりました。

軽症の方は市販の塗り薬で何とかなる場合もありますが、ひどくなると食事や会話が辛いという方もいらっしゃいます。

処方にあたってはいくつか条件がありますが、しょっちゅう口唇ヘルペスを繰り返すという方、一度皮膚科でご相談下さいね。

ヘルペスの再発を抑える漢方もあります。

 

 

 

 

ヘルペスウイルスは大人になってから初めて感染すると、熱が出たりリンパ節が腫れたりしますので結構重症です。

口唇ヘルペスの場合は耳の周辺や顎のリンパ節が腫れます。

(ヘルペスウイルスの型は違いますが、水ぼうそうも大人になってからかかると入院が必要になる場合があります。)

ヘルペスは口唇だけでなく性器に出ることもあります。

生活上の注意点をいくつか挙げておきますね。

 

①食事は先に自分の分を取り分ける

大皿料理をつついたり、自分の口をつけた箸でお子さんに食べさせると他の人に移してしまいます。

先に自分の分を取り分けてから食べたり、菜箸を利用しましょう。

同様に、ペットボトルの回し飲みなども止めましょう。

 

②性交渉を避ける

キス・性交渉で相手に移してしまいますので、症状が出ている時は止めましょう。

 

③食事・睡眠に気を付けて休息を

ヘルペスが出る時は「疲れているよ」「免疫が下がっているよ」というサインです。

予定を詰め込み過ぎずに、スケジュールを見直しましょう。

肌の回復のために必要な栄養素については、こちらに書いています。

 

④食べ物や飲み物を口にする前に、ワセリンで唇を保護

ヘルペスが出て水ぶくれが痛いときに熱いものやしょっぱいものが唇に触れると炎症が長引きます。

ワセリンで構いませんので、何かを口にする前は水ぶくれのところを保護しましょう。

 

 

 

 

 

ヘルペスは限られた場所に出るものですが、痛みが強くて辛い病気です。

こじらせる前に、早めの対策を心がけましょう。

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